法を守る者だけが法の尊重・保護も求めることのできる原則

2014.2.12|未分類

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クリーンハンズの原則とは、法を守る者だけが法の尊重・保護も求めることのできる

 

原則を言います。

 
公平の原則に基づくものとされいます。

 
どのような場面に適用されるかを述べていきます。

 
たとえば、公序良俗に反する取引等は、民法90条の規定により、無効となり、

 

それに基づいて成立した権利義務も効力を失います。

 
ただ、取引等によって財物等が移転している場合は、その根拠を失うため

 
それは不当利得となり、民法708条の規定により、その返還を請求できます。

 
この請求権を不当利得返還請求権と言います。

 
ただ、この不当利得返還請求権を認めると、信義則に反するとされる場合がありま

 

す。

 
信義則とは、相手方の信頼を裏切らないようにお互いが行動すべきとする原則を

 

言います。

 
不当利得返還請求を行う者が、自ら公序良俗に反する行為をしておきながら、

 

この行為が無効となるからと言って

 
これによりいったん移転した財物等の返還を求めるのは、信義則に反しているた

 

め、国が正当な権利として

 
この権利の実現を助力することないとするものです。

 
つまり、国に正当な権利として、裁判等によって、その実現の助力をお願いする場

 

合は、自らもクリーンハンズ でないといけないということを意味しています。

 
具体的な事件として、愛人契約を結び、う愛人となる対価として、不動産を贈与し

 

た者が、この愛人契約を民法90条により無効であり、贈与した不動産の返還請求

 

を行ったものがあります。裁判所は、自らも公序に反する行為をしておきながら、

 

国に助力を求めることは信義則に反するとして、認めませんでした。